
自分がアメリカにいた高校生のころ、その20年くらいあとにオレゴンのポートランドにきて、ヴィンテージショップを漁ることになるとは思っていなかった。アメリカの西海岸沿岸は南から北まで異常気象がつづき連日34度にもなる暑さ。友人とはわかれてバスをおり、炎天下のまっすぐな道をてくてくと歩き辿り着いたお店でみつけた。広い店内は、複数の業者が小さなスペースを借りていて、レジだけが集中してある、というようなものだった。アメリカ的な趣味はないのでほとんどなにも期待しないで店をぶらぶらしていたところ、奥のちいさな店に金属の物体がある。近づいてみると古びたボウルだった。このすすけた色は間違いなく酸化銀。銀の食器である。裏をみるとREED & BARTONとある。調べてみると、アトランタ五輪のメダルも作ったアメリカの銀食器の老舗メーカー。シェラトンホテルの刻印も付いている。見た目よりもずっと重い。銀器に古色があっても仕方がないので、重曹とアルミホイルをいれたお湯で洗ってピカピカにした。傷も多いけど、よく使い込まれたボウルだったので、いい具合の風合。色とりどりのフルーツをいれたらとても映えるのではないかと思う。ついでに、指で弾くととてもいい音がする。
—–
more information
mailto:info@lopnur.jp
